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参観日

一年生最後の参観日だったので、久々に参加。

今回は発表会形式でかなり気合入ってました。

大勢の前で話すのがニガテなムスメさん、
一週間以上前からいやだいやだと言いつづけてましたが、
本番はちゃんと堂々と大きな声で発表していました。うん。よくがんばった!

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参観日久しぶりに見たけど、春に見たときにくらべて、ちゃんとおちついて座ってられる子が増えたなあ、という印象。
まだまだ騒ぐ子もいないわけじゃないけど、一年しっかり躾けられると結構変わるもんだなあ。先生すごい。

そして個人的に衝撃だったのが、歌がやたら上手になってる!
保育園のときの叫ぶような歌い方とは大違い。
ムスメの担任の先生はピアノも上手だし、おそらく音楽の心得があるのでしょう。

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懇談会での先生のお話。
2年生になると習う漢字は一気に増えるし算数もがんがん難しくなるから、
面倒でも今しっかり繰り返して身につけること。
予定をたてて宿題をこなす習慣をつけること。
本をたくさん読むこと。
正しい姿勢を習慣づけること。

うん。
そんな話を聞いてる親が椅子の上であぐらかいてちゃいかんな、と姿勢を正してみる。
結果、翌日腹筋と脇腹の筋肉にはげしい痛みが。
普段どれだけ(ry

担任の先生、はじめは真面目で堅苦しいオバチャンやな~って印象だったけど、
これくらいきっちりした人でないと1年生はどんどんカオスに崩壊していくのでしょう。
良い先生に当たったと思います。

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参観日のついでに、作品展もやっていたので鑑賞。
高学年の工作とかはさすがになかなかの見応えでした。

6年生は時計の彫刻。ああこれ私もやったなあ。
当時は植物っぽい模様とか動物とか好きなキャラクターとか彫るのが主流だったけど、
ここの6年生は「6年○組」「○○部」「絆」「友情」みたいな文字系が多かった。
なんていうか青春ってかんじ。

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教室に飾られていたムスメさんの粘土作品

さんすう

こんなのが話題になってんのを見かけた。

「13-9=4」に対する小学生の解答が謎すぎると話題。一体どう解釈するのが正解? – Togetterまとめ

これとはちょっと違う話だけど、
くりさがりの引き算って、考え方がそれはもういろいろあって、
中には大人から見たら「なんでそんなまどろっこしいことを…」みたいなやつも多々あるんだけど、
なんだかんだ考え方の練習としては結構面白い。

たとえば「13-9=?」だと、
ムスメの教科書では
13-9 = (10-9) + 3 = 1+3 = 4
の、「10借りてくる」方式になってました。これは私の時もこうだった気がする。
いわゆる減加法。

(この「13を10と3に分ける」の「さくらんぼ計算」っていうらしいんだけど初めて聞いた。最近できた単語?昔からあったけど知らないだけか?)

ほかに、
13-9 = 13-3-6 = 10-6 = 4
とするやりかたもある。いわゆる減減法。

さらにえげつないやつだと、
13-9 = (3+10) – (10-1) = 3 + (10-10) + 1 = 3+1 = 4
っていうのもあって、慣れるとかなり速い。
これ私は塾で「裏技」として習ったような記憶がある。

あとはそろばんやってる人だと、
13-9 = 13-10+1 = 3+1 = 4
的な感じになったり。

一方、公文とかだと、
「とにかく1+1から9+9まで丸暗記」
みたいなことをやるし、実際その方が速いし、それに慣れた子からすると
上記みたいなやりかたは「まどろっこしい」「意味わかんない」ってなる。

学校でも最終的には100マス計算だの何だので丸暗記させることになるんだし、
じゃあこのまどろっこしい過程意味あんのか、はじめから丸暗記じゃいかんのか、
とかよく議論になるわけだけども、
これは結構めんどくさい話で、

「学校で習ったやり方以外で解いたらいかんのか問題」(小学生は方程式を使うな)

「丸暗記じゃいかんのか問題」(解法丸暗記で大学受験に挑むのは邪道)

につながっていったりするんですねー。

うん。さんすう、奥が深いヨ!(別の意味で

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B「ムスメちゃん、13-9は?」
ムスメ「えっと…(きょろきょろ)……4!」
B「おっ正解。どうやってかんがえた?」
ムスメ「とけいをみる」
B「?」
ムスメ「9から12までが3だから、13までだったら4」

……なるほど、それならくりさがりがあろうがなかろうが同じやりかたでいけるね!
12超えたとたんハードモードになるけどな!

読書感想文奮闘記

この時期になると毎年ネットで読書感想文について盛り上がりますねー
正直な感想を書くことの是非とか、感想文のテンプレを使うことの是非とか、そもそも学校で感想文の書き方を教えるべきとか。

夏休みの宿題「読書感想文」のマニュアル配布に対して賛否両論 – Togetterまとめ
小学生向けの教材に読書感想文のテンプレが存在する…賛否分かれるTL – Togetterまとめ

ムスメさんも例にもれず夏休みの宿題として読書感想文が課されています。
しかしムスメさん、本を読むのも文章を書くのも好きなんですが
「正しい答えのない文章を強制される」のが苦手です。
私とおんなじです。たぶん理系です。

B「とりあえずなんか好きな本持っておいで」
ムスメ「わかった」

 

 

 

ブタブタさん

 

 

 

B「……………これ?」
ムスメ「うん」

よりによって不条理シュール系絵本を持ってきやがりました。
(まだ1年生だからか、漫画以外であれば絵本でもOKらしい)

B「いやムスメちゃん、先生おすすめの本(推薦図書)とかも読んでたやん?」
ムスメ「でもこれがおもしろいし好きだし」

うん、まあ、たぶん好きな本について書くっていうのは重要なような気がしないでもないし、
1年生ならなにかしら文章書けてれば内容が少々あれでも直されたりはしないだろうし、
とりあえずこれで進めることにします。

が、私自身読書感想文がクッソ苦手だったので、
ムスメさんに指導しようにも何をどう教えていいかわっかんねえです。

B「その本どうだった?」
ムスメ「おもしろかった」
B「どこがおもしろかった?」
ムスメ「えーと、、、うさぎのおうちのやねがふっとぶところとか」
B「なんでふっとんだの」
ムスメ「ぶたぶたさんの鼻息で」
B「じゃあそれを書こう。ぶたぶたさんの鼻息でうさぎのおうちのやねがふっとぶのがおもしろかったって書こう。」
ムスメ「うん」
ムスメ「……」
ムスメ「……」
ムスメ「どう書いたらいいの」
B「今言うたやーーーん」

そんなこんなでどうにか書き上げました。
1年生は原稿用紙自体が短いので2文くらい書いたら埋まるんですが、来年以降は難易度上がるんだろうなあ…

 ***

読書感想文のテンプレ、ネットでは賛否両論ですが私は賛成派です。
ただ、自由に書くのが難しい人向けの補助として存在すべきであると思うし、
テンプレに沿った文でないと受け入れない、というのであれば反対です。
できない人は底上げしつつ、できる人は押し込まない環境であってほしい。

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なおムスメの小学校には「読書記録ノート」なるものがあり、1年間で100冊読むのが目標らしいのですが、
本の評価欄が「ふつう」「好き」「すごく好き」の3段階になっていて
ムスメ「このおはなしキライだけど「きらい」がないから「ふつう」にしといた」
みたいなことが起きてて6歳にして「タテマエ」を習得させられつつあります。。。

奴が本気を出せばこんなもんじゃない

いきなり小物くさいタイトルですが久々に育児ネタです。

ムスメさんは4歳のときから水泳を習っています。
両親どっちに似ても運動能力はアレなので、せめて基礎体力&持久力だけでも、という魂胆です。

で、歳の割には結構進んでる方なので、
学校のプールではさぞかし活躍できることであろう、と期待してたのですが。

が。

ムスメ「今日プールのテストがあった」
B「どうだったー?」
ムスメ「4めーとるだった」

4めーとる。

なんやの4メートルて。
あんたいつも水泳教室で普通に25メートル泳いでますやん。

ムスメさんいわく、
「みんな浮いてるだけだったから浮いた」

うん、それみんなは泳げないから浮いてるだけなんだよね?
泳げる人はちゃんと泳いだらいいんだよね?
といろいろ話しているうちに、どうやら

「一人だけ泳いだら目立つからいやだ」

と考えていることが判明。

なんだそれ。女子高生か。
いや今後女子学生として生きていくにあたっては処世術としてアリかもしれないけど。けど。
一人だけ運動できなくて引け目を感じたらかわいそうだと思って水泳習わせたのに、まさか逆に一人だけ泳げて引け目を感じるとは思わなかったYO!

まあそれはとりあえずおいといて、

そもそも、たぶん、泳げるの「一人だけ」じゃない。
少なくとも同じ学年に3人くらいは同じ水泳教室で同じくらい泳げる子がいるのを知ってる。
ムスメさん、多分ろくに周りを見てない。
ろくに周りを見ずに、数人だけ見て「みんな泳いでないから自分も泳がない」とか言ってる。

なんだろうこの、視野が狭いというか適当というか雑というか…

そんなわけであーだこーだとどうにか説得し、
2回目のテストにて無事25メートル泳いできたのでした。

 ***

さて。

今後また「一人だけ目立つのが嫌だからやりたくない」という事態がおきた場合、
親として「じゃあやめときな」というべきか、「それでもやってみろ」というべきなのか。

劇の主役とか合唱会の伴奏役とか、別に無理にやらなくてもいいようなことであれば「やめときな」って言えるけど、
今回の水泳テストみたいに、それによって個人の評価が下がるようなのはちょっとなあ…

あとは「とにかくみんなと同じじゃないとイヤだ」っていうタイプに育たれてもそれはそれで困る。

 ***

それはそうと、冷静に考えると
小学校の教育って基本的に「習ってないことはやるな」って方針が多いのに、
体育になるとそうでもないのはなんでなんだぜ。
「クロールできる人はやっていいですよー」がOKで「方程式使える人は使っていいですよー」がNGなの理不尽じゃね?
習ってないことをやることによるリスクは体育の方がよっぽど上だと思うんだけど。

乗り越える

久々に成長記録。長文です。

 ***

ムスメは4歳のときから水泳教室に通っていて、プール大好きでいつも楽しんでいたのに、
2ヶ月ほど前から、急にプールに行くのを嫌がるようになった。

いわく、進級してから急に難しいことをやるようになって、それがうまくできない、難しい、しんどい、とのこと。

はじめは誰だって難しいもんよ、練習してればそのうちできるようになるよ、今までだってちょっとずつできるようになってきたやん?
と説得しつつむりやり連れて行くも、嫌がり方がだんだんひどくなり、ついには号泣して暴れだすように。

あ、これもう無理かもな。
そこまで嫌がるのをむりやりやらせてプール嫌いになっても本末転倒だし。

「どうしてもプール行きたくない?」
「うん」
「じゃあもうプールやめたい?」
「……うん」
「今もしプールをやめても、小学校になったら体育でプールの授業あるし、どのみちやらなきゃいけないよ。いまやっておけば小学校に行ってから楽だと思うけど」
「小学校になったらやる」
「今いったんやめて、小学校になったらまたプール習う?」
「それでもいい」

うん。まあ、それもいいかもな。本当にもう一度習い始めてくれるかどうかはわからないけど。
せっかくここまで頑張ったのに勿体無いけど、もともと少し体力つけばいいやくらいの気持ちだったし。本人が本気で嫌がってるなら無理に続けさせることもないし。

「じゃあ、今日プールに行って、先生にそう言ってこようか。それで今日でプールは一旦おしまいにしよう」
「いやだ」
「ん?」
「今日行きたくない」
「でも行かなきゃやめますって言えないよ?」
「じゃあやめない」
「」

これアレだ。今目の前にある苦痛をとりあえず先延ばしにしたいだけのやつだ。
本当にやめたいのか続けたいのかとか深く考えてないやつだ。

「とにかく今日行くのがイヤなの?」
「うん」
「でも今日行かないと「やめます」って言えないから、来週は行かなきゃいけないけど。今日休んで来週行く?」
「うん」
「ほんとに?来週になって「やっぱり嫌、行きたくない」って言わない?」
「ちゃんと行く」
「約束する?」
「うん」

…それが2週間前。

1週間後。やはりというか想定どおりというか、やっぱり行きたくないと駄々をこねるんですが、
そこは約束なのでむりやり連れて行く。
終始無言、死にそうな顔でプールに向かうムスメさん。正直、この日でやめるっていう可能性も高いな、と思ってました。

思ってたんですよ。

プールが終わり、なぜか晴れやかな顔で戻ってくるムスメさん。

「泳ぎ方わかった」

ん?

「先生に泳ぎ方教えてもらったら、できるようになった。簡単やった」

んんん???

「え、何。今までは教えてもらってなかったの?それでできなかったの?」
「うん」
「それが今日急にできるようになったの?」
「うん」
「じゃあもうプール嫌じゃなくなった?」
「うん」
「」

なんかもう。なんかもう。なんなの。
この2ヶ月くらいの葛藤はなんだったの。

そしてそれから1週間後の今日、
やる気満々の笑顔でテストに臨んだムスメさんは、無事合格ワッペンを手にして戻ってきました。

2015-12-26 21.45.29

めでたしめでたし。

 ***

っていうね、
「何なのそのご都合主義その途中のところいったい何が起こったの意味わかんないよ」っていう尻すぼみな小説みたいなね、
まあそんなことがあったんですけどね、

小さいながらも「壁にぶち当たってどうにか乗り越えられた」っていう経験を5歳のこの段階でやっておけたの、結果としては良かったなーと思うわけです。
本人も何かしら自信ついただろうし、次に何かで絶望したときに励まして説得する材料にもなりますしね!

実は1年前に同様の成り行きで体操教室に行かなくなって、そのときはムスメに押し切られる形で辞めてしまったんだけど、
あれも無理にでも続けてればうまくいくこともあったのかな。
嫌になって辞めたことで苦手意識が残ったままになるのと、無理に続けて本気で嫌いになっちゃうのと、どっちの可能性もあるしどっちがマシとも言えないし、
せめて辞めるなら本人としっかり話し合って納得して辞めさせるようにしたい。
少なくとも今回みたいな「とにかく今日行きたくない、来週のことは考えてない」みたいなパニック起こしてる状態で判断させるのは勿体無いような気がする。

…という記録を残しておきたかったので長々と書いてみたものの、
肝心の「乗り越えた方法」が意味不明なので何の参考にもならない。
ほんと参考にならない。
育児とか教育なんてそんなもんです。