この時期になると毎年ネットで読書感想文について盛り上がりますねー
正直な感想を書くことの是非とか、感想文のテンプレを使うことの是非とか、そもそも学校で感想文の書き方を教えるべきとか。
夏休みの宿題「読書感想文」のマニュアル配布に対して賛否両論 – Togetterまとめ
小学生向けの教材に読書感想文のテンプレが存在する…賛否分かれるTL – Togetterまとめ
ムスメさんも例にもれず夏休みの宿題として読書感想文が課されています。
しかしムスメさん、本を読むのも文章を書くのも好きなんですが
「正しい答えのない文章を強制される」のが苦手です。
私とおんなじです。たぶん理系です。
「とりあえずなんか好きな本持っておいで」
「わかった」
「……………これ?」
「うん」
よりによって不条理シュール系絵本を持ってきやがりました。
(まだ1年生だからか、漫画以外であれば絵本でもOKらしい)
「いやムスメちゃん、先生おすすめの本(推薦図書)とかも読んでたやん?」
「でもこれがおもしろいし好きだし」
うん、まあ、たぶん好きな本について書くっていうのは重要なような気がしないでもないし、
1年生ならなにかしら文章書けてれば内容が少々あれでも直されたりはしないだろうし、
とりあえずこれで進めることにします。
が、私自身読書感想文がクッソ苦手だったので、
ムスメさんに指導しようにも何をどう教えていいかわっかんねえです。
「その本どうだった?」
「おもしろかった」
「どこがおもしろかった?」
「えーと、、、うさぎのおうちのやねがふっとぶところとか」
「なんでふっとんだの」
「ぶたぶたさんの鼻息で」
「じゃあそれを書こう。ぶたぶたさんの鼻息でうさぎのおうちのやねがふっとぶのがおもしろかったって書こう。」
「うん」
「……」
「……」
「どう書いたらいいの」
「今言うたやーーーん」
そんなこんなでどうにか書き上げました。
1年生は原稿用紙自体が短いので2文くらい書いたら埋まるんですが、来年以降は難易度上がるんだろうなあ…
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読書感想文のテンプレ、ネットでは賛否両論ですが私は賛成派です。
ただ、自由に書くのが難しい人向けの補助として存在すべきであると思うし、
テンプレに沿った文でないと受け入れない、というのであれば反対です。
できない人は底上げしつつ、できる人は押し込まない環境であってほしい。
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なおムスメの小学校には「読書記録ノート」なるものがあり、1年間で100冊読むのが目標らしいのですが、
本の評価欄が「ふつう」「好き」「すごく好き」の3段階になっていて
「このおはなしキライだけど「きらい」がないから「ふつう」にしといた」
みたいなことが起きてて6歳にして「タテマエ」を習得させられつつあります。。。
私も読書感想文書けない子でした。今ならいくらでも「なぜふっとんだのが面白かったの?」などと掘り下げていけば良いのだろうということが解りますけど。あと、子供の時のことを思い出すと、「そんなん当たり前すぎる」とか、「どこが面白かったとか人に知られたくない」とか思うと書けないんだろうという気も。
ああ、感想知られたくないとか恥ずかしい・怖いっていうのはあるかもしれない。
自分は「ありきたりな内容を自分の感想として書くのがなんか嫌」っていうのは感じてた気がする。
(かといって個性的な感想を提出する勇気はない)