アンパンマンと体罰。

「やられたらやり返せ、殴られたら殴り返せ」というのが幼少時からの私の母の教えでした。
その後数々の喧嘩を経て、どうやら喧嘩では先に殴った方が怒られるということを学び、「殴られたら殴り返す、ただし相手が先に殴ってくるまでは決してこちらから殴ってはいけない」というのが私のポリシーになりました。

で、ムスメにもそういう教育方針で行こうと思ってるんですね。

ところでアンパンマンっているじゃないですか。
幼児の間で絶大な人気を誇り、あらゆるおもちゃやテレビや幼児雑誌に顔を出し、多分日本の3歳児の9割くらいは知ってるんじゃないかっていう超有名キャラなんですけどね、

奴ね、殴るじゃないですか。
バイキンマンが「そのパンをおれさまによこせー」って言ってるだけでまだ何もしてないのに、さわやかに飛び蹴りかますじゃないですか。

当然のごとく、あれを見たムスメさんは「悪い子は殴ってよい」と解釈します。
アニメの暴力的表現が子供に悪影響を与えている実例であります!

っていうか正当防衛云々は抜きにしても、「悪いやつは殴る」って普通に体罰だよね。
体罰はいかんよね。うん。

というわけで、我が家のアンパンマンごっこは、

バイキン「そのパンをおれさまによこせー」
アンパン「そんなことしちゃだめでしょ、ちゃんとみんなで仲良くわけっこして食べなさい(くどくど…)」

ってな感じで、アンパンマンがたいへんウザいキャラに成りさがっております。

いっそメロンパンナちゃんからメロメロパンチを習得すれば平和的なのではなかろうか。
アンパンマンのメロメロパンチでメロメロになるバイキンマン。
…それはそれで子供に悪影響。
(昔、某腐女子な人が「バイ×アン」とか言ってるのが理解不能でしたが、最近ちょっとわかる気がしてしまう自分が嫌だ。)

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念のために言っておくと、私は別に表現規制賛成派ではなくどっちかというと反対派で、
この話は「アンパンマン放送禁止しろー」って言いたいわけではなくて、
子供はあらゆるものから影響受けるんだから、戦隊ものの戦闘シーンとかの目につきやすいとこだけ叩いても無意味だよねー、ってことです。